技術書ナビ データレポート
翻訳書と日本の著者の技術書は、どう読まれ・どう評価されているか
Zenn・Qiita・企業テックブログで技術書を紹介した記事1,464本と、そこで取り上げられた本1,753冊を、翻訳書と日本の著者が日本語で書いた本に分けて比べた。どちらの本がどれだけ紹介されているか、どの分野で翻訳書が多いか、そして紹介した記事が訳文や原書について何を書いているかを数えている。
公開日: ・対象:2026年10月8日までに公開された記事 ・作成:つみき
目次
要点
- 紹介された本1,753冊のうち翻訳書は510冊(29%)で、紹介(記事×本)4,914件では1,857件(38%)を占める。翻訳書は1冊あたりの紹介が多い。
- 翻訳書の割合は分野で大きく違う。ソフトウェアアーキテクチャ(76%)・コード品質(75%)・リファクタリング(74%)では紹介の7割以上が翻訳書なのに対し、HTTP(2%)・TCP/IP(4%)・ネットワーク(8%)ではほとんどが日本の著者の本だった。
- 紹介が最も多い20冊のうち翻訳書は6冊で、上位はWeb・ネットワーク・設計の入門を扱う日本の著者の本が多い。翻訳書の割合が高いのは、紹介が5〜9件の中くらいの層(50%)である。
- 翻訳に触れた紹介は94件で、翻訳書の紹介の5%にとどまる。訳文の読みやすさに触れた30件のうち20件が読みにくさや硬さを指摘し、10件が読みやすいと評価していた。
- 原書(英語版)で読むことを勧めた紹介は7件だけだった。日本の著者の本について「日本語で書かれている」「日本の現場に合う」ことを評価した紹介は10件あった。
調べ方の概要
技術書ナビが集めた紹介(記事×本)4,914件を使った。ZennとQiitaへの同時投稿は1本、版違い(第2版・新装版など)は同じ本として数えている。洋書(英語の原書)はデータに入れていないので、このレポートの「翻訳書」は日本語版が出ている本、比べる相手は日本の著者が日本語で書いた本(以下「日本の著者の本」)である。
翻訳書かどうかは、本ごとにLLMが判定した結果と、著者欄に欧文の人名・中黒入りのカタカナの人名・「訳」の字があるかどうかを突き合わせ、食い違った91冊はすべて人が確かめた。無作為に抜いた60冊を人が確かめた結果は60冊が正しかった。紹介文の分類の確かめ方は調べ方の詳細にまとめた。
分野ごとの違い
ソフトウェアアーキテクチャ・コード品質は紹介の7割以上が翻訳書、HTTP・TCP/IPは1割未満
本に付いたタグごとに、紹介のうち翻訳書の本の紹介の割合を出した(紹介が60件以上あるタグだけ)。1冊が複数のタグに入ることがある。分野の中で最も紹介の多い翻訳書と日本の著者の本も並べた。
割合は、そのタグの本の紹介のうち翻訳書の紹介の割合。タグは本ごとに複数付く(中心でない分野のタグも含む)。
翻訳書の割合が6割以上の分野は13あり、マイクロサービス・プロダクトマネジメント・ソフトウェアアーキテクチャ・コード品質・キャリア・リファクタリング・SRE・DevOps・テスト駆動開発・データエンジニアリング・ソフトウェアエンジニアリング・ドメイン駆動設計・システム設計が入る。設計・アーキテクチャ、コードの書き方、開発や運用の進め方、プロダクトマネジメントで、特定の製品やサービスの使い方ではなく考え方や進め方を扱う分野である。
反対に1割台以下の分野は17あり、インフラ・Java・開発環境・クラウド・Web API・Webセキュリティ・Kubernetes・フロントエンド・Web開発・ネットワーク・バックエンド・AWS・Docker・TCP/IP・HTTP・HTML・IT資格が入る。HTTPやTCP/IPのようなプロトコル、クラウドやコンテナ、Web開発の入門、資格試験の分野で、紹介される本のほとんどが日本の著者の本である。日本語の入門書・解説書が多く出ていて、記事がそれを勧めているためと考えられる。
同じ分野で、翻訳書と日本の著者の本が並んで読まれている例もある。ドメイン駆動設計では、翻訳書の『エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計』と日本の著者の『ドメイン駆動設計入門 ボトムアップでわかる! ドメイン駆動設計の基本』がどちらも多く紹介されている(翻訳書の割合64%)。
年・媒体ごとの違い
紹介に占める翻訳書の割合は2019〜2026年に34%〜45%で推移し、企業テックブログで高い
技術書を紹介した記事が60本以上ある年について、紹介に占める翻訳書の割合を媒体ごとに出した(表3)。媒体の構成は年によって違う(Zennは2020年に始まった)ため、全体の値と媒体ごとの値を並べている。
| 年 | 全体 | Qiita | Zenn | 企業テックブログ | 紹介 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019 | 45% | 42% | - | 55% | 243 |
| 2020 | 39% | 37% | - | 42% | 399 |
| 2021 | 36% | 26% | 59% | 44% | 521 |
| 2022 | 34% | 28% | 41% | 40% | 633 |
| 2023 | 36% | 31% | 38% | 46% | 785 |
| 2024 | 35% | 30% | 33% | 52% | 883 |
| 2025 | 39% | 35% | 39% | 46% | 714 |
| 2026(10月まで) | 41% | 33% | 38% | 56% | 452 |
| 全期間 | 38% | 32% | 38% | 46% | 4,914 |
「-」は、その年のその媒体の紹介が40件未満で割合を出していない年。全期間の行は2019年より前の記事も含む。
全期間で見ると、翻訳書の割合は企業テックブログ46%、Zenn38%、Qiita32%の順で、企業テックブログが最も高い。年ごとでも、企業テックブログは表の全ての年で4〜5割台だった。企業テックブログには、チームの読書会や輪読会で読んだ本の記事が多く、設計やマネジメントの翻訳書がそこで選ばれやすいことが理由として考えられる(記事の種類までは分類していないので、これは解釈である)。
全体の割合は2022年の34%がいちばん低く、その後2026年の41%まで上がった。媒体ごとに見ても、Qiitaは2021年の26%から2026年の33%へ、Zennは2024年の33%から38%へ上がっており、媒体の構成が変わったことだけによる上昇ではない。ただし年ごとの紹介は数百件で、1冊の翻訳書が話題になると数ポイント動く。2026年は10月までの値である。
出版からの年数・難易度
出版から10年以上たった本の紹介では翻訳書が44%、出版2年以内の本では33%
記事の公開年と本の出版年(日本語版のいちばん古い版)の差で紹介を分けると、古い本の紹介ほど翻訳書の割合が高い。
| 本の古さ | 紹介 | うち翻訳書 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 出版から2年以内 | 1,927 | 630 | 33% |
| 3〜9年 | 1,923 | 758 | 39% |
| 10年以上 | 1,059 | 464 | 44% |
翻訳書は原書が出てから数年後に日本語版が出ることが多く、日本語版の出版年で数えても内容は古めになる。そのうえで10年以上前の翻訳書が紹介され続けているのは、設計やプロセスの古典(長く読まれ続ける技術書と、最近定番になった技術書で見た本)に翻訳書が多いためである。
本の難易度は、技術書ナビの書籍ページの読者ガイドで記事が「入門」「中級」「上級」と明記した本だけを数えられる。該当するのは翻訳書20冊、日本の著者の本72冊と少ないが、「入門」とされた本は日本の著者の本で65冊(90%)、翻訳書で12冊(60%)だった。標本が小さいので傾向にとどまるが、記事が入門書と明記する本は日本の著者の本に偏っている。
いいねの数(Zenn・Qiitaの記事だけ)の中央値は、翻訳書を紹介した紹介で6、日本の著者の本を紹介した紹介で9だった。いいねは記事全体への評価で、記事の種類(入門者向けのまとめ記事か読書記録か)の違いが大きいため、本の評価の差とは読めない。
訳文への評価
翻訳に触れた紹介は翻訳書の紹介の5%。訳文の読みやすさに触れた30件では、読みにくいという指摘が20件
「翻訳の技術書は読みにくい」という声はよく聞くが、紹介記事の中でそれがどのくらい書かれているかを数えた。本文の書名の周りか紹介の要約に「翻訳」「訳文」「原書」「日本語版」などの語がある紹介455件をLLMで分類し、人が確かめた。翻訳書の紹介1,857件のうち、その本の翻訳について何か書いていたのは94件だった。何について書いたかは図1のとおりである(1件が複数に入ることがある)。
- 日本語訳があること・出たこと 38件
- 訳文の読みやすさ・質 30件
- 原書との比較・原書を読んだ 19件
- 訳注・訳者の解説や補足 16件
- 訳語の選び方 7件
訳文の読みやすさや質に触れた30件の内訳は、読みやすいと評価した紹介が10件、読みにくい・硬い・不自然・誤訳があると指摘した紹介が14件、良い点と悪い点の両方を書いた紹介が6件だった。読みにくいと書いた紹介でも、多くは内容を評価したうえで訳文の難点を書き添えている。訳文を理由に「最初の1冊には向かない」「原書を機械翻訳して読む方がよい」とまで書いた紹介は少数だった。
件数としては、訳文の評価よりも、日本語訳があること・出たことを書いた紹介や、訳注・訳者の解説に触れた紹介の方が多い。翻訳書の紹介の大半は、訳文には触れずに中身を紹介している。
訳文の読みにくさを書いた紹介
- 『ドメイン駆動設計をはじめよう』について「訳語について、自分は読みづらかった。」 (Zennの記事、2024年[2])
- 『Head Firstデザインパターン 第2版』について「謎のユーモアと機械翻訳したかのような日本語訳に戸惑うこともある」 (Qiitaの記事、2024年[5])
- 『システム設計の面接試験』について「システムデザイン面接本を和訳したのは素晴らしいと思うのですが、誤訳が多すぎてツラいです」 (Qiitaの記事、2024年[6])
- 『ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]』について「文脈は英語を直訳したような日本語のところもあるので理解するのに少し時間がかかる」 (企業テックブログの記事、2022年[21])
- 『独習Git』について「翻訳調の文章とだんだん波長が合い始めるあたりから」 (Qiitaの記事、2021年[8])
訳文を読みやすいと書いた紹介
- 『生成AIのプロンプトエンジニアリング』について「翻訳が実務に寄り添っている」 (企業テックブログの記事、2025年[15])
- 『プログラミングC# 第8版』について「基礎的な内容が癖のない平易な日本語で記述されており読みやすい1冊」 (Qiitaの記事、2025年[1])
- 『リバースエンジニアリングバイブル』について「序盤が丁寧で、韓国語からの翻訳も読みやすく、良い本」 (Qiitaの記事、2024年[6])
- 『エンジニアリングマネージャーのしごと』について「読みやすい(翻訳書だが日本語がわかりやすい)」 (企業テックブログの記事、2022年[20])
- 『Reactハンズオンラーニング 第2版』について「邦訳も自然で読みやすく」 (Qiitaの記事、2022年[7])
訳注・訳者の解説に触れた紹介
翻訳書には、訳者が日本の読者向けに注や解説の章を足していることがある。紹介16件がそれに触れていた。
- 『入門 モダンLinux』について「訳者補・訳注が充実しており、日本語で読む価値が高い」 (Qiitaの記事、2026年[11])
- 『プログラマが知るべき97のこと』について「日本語版には国内のプログラマによる寄稿も加えられています」 (Qiitaの記事、2026年[10])
- 『リーダブルコード』について「日本語版ではRubyやgroongaのコミッタとしても著名な須藤功平氏による解説を収録」 (企業テックブログの記事、2023年[17])
- 『Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計』について「訳者あとがきにも書かれていることですが、著者の主張していること」 (Zennの記事、2023年[4])
翻訳に触れた紹介が多い本
| 書名 | 翻訳に 触れた紹介 | 読みやすい | 読みにくい (両方を含む) |
|---|---|---|---|
| 『リーダブルコード』 | 5 | 1 | 1 |
| 『ドメイン駆動設計をはじめよう』 | 4 | 0 | 1 |
| 『プログラマが知るべき97のこと』 | 4 | 0 | 0 |
| 『Tidy First?』 | 3 | 1 | 0 |
翻訳に触れた紹介が3件以上ある本。「読みやすい」「読みにくい」は訳文の読みやすさに触れた紹介の数。
原書を勧めた紹介
原書(英語版)で読むことを勧めた紹介は7件
翻訳書の紹介のうち、原書との比較や原書を読んだ経験に触れたのは19件で、そのうち原書で読むこと(日本語版と併せて読むことを含む)をはっきり勧めていたのは7件だった(記事にそう書いてあるものだけを数えた)。対象の本は『Clean Architecture 達人に学ぶソフトウェアの構造と設計』・『システム設計の面接試験』・『データマネジメント知識体系ガイド 第二版 改定新版』・『コンピュータアーキテクチャ[第6版]定量的アプローチ』・『scikit-learn、Keras、TensorFlowによる実践機械学習 第3版』・『Clean Code アジャイルソフトウェア達人の技』・『50 Android Hacks 開発現場ですぐに役立つヒントとコード』である。理由は、誤訳が多い、正確さを期すなら原典を見る、原書も読みやすい、新しい版がまだ翻訳されていない、などだった。引用できる記述を挙げる。
- 『データマネジメント知識体系ガイド 第二版 改定新版』について「正確を期す場合には原典を当たってください」 (企業テックブログの記事、2024年[16])
- 『システム設計の面接試験』について「システムデザイン面接本を和訳したのは素晴らしいと思うのですが、誤訳が多すぎてツラいです」 (Qiitaの記事、2024年[6])
- 『Clean Code アジャイルソフトウェア達人の技』について「原書も読みやすいので、英語に自信のある方は原書もおすすめです!」 (企業テックブログの記事、2022年[19])
- 『scikit-learn、Keras、TensorFlowによる実践機械学習 第3版』について「和訳されてないけど第2版が出ているので、そちらを読むと良いと思う」 (Qiitaの記事、2020年[9])
紹介記事の多くは日本語版を前提に本を勧めており、「英語で読める人は原書を」という書き方は少数だった。洋書の紹介はデータに入れていないので、原書だけを紹介した記事はここに含まれない。
日本の著者の本への評価
「日本語で書かれている」「日本の現場に合う」ことを評価した紹介は10件
日本の著者の本の紹介で、日本語で書かれていること、日本の開発現場や事情に合うことを評価した紹介は10件だった。数は少ないが、翻訳書と比べて読みやすい、日本の組織の例が多いといった書き方がある。
- 『SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発』について「日本の企業文化における導入の難しさや、それを乗り越えるためのヒントが随所に散りばめられている」 (Zennの記事、2025年[12])
- 『アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック 始め方・ふりかえりの型・手法・マインドセット』について「こちらの方が漫画形式であること、日本人著者であることから、読みやすかった」 (Zennの記事、2024年[3])
- 『IT Text 自然言語処理の基礎』について「大規模言語モデルの興隆を支える新しい技術の解説もあり、和書としては貴重です」 (企業テックブログの記事、2023年[18])
- 『エンジニアのためのマネジメント入門』について「国内の環境での経験をベースにしているので、説明されている内容についてのイメージも湧きやすい」 (Zennの記事、2023年[13])
- 『体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版 脆弱性が生まれる原理と対策の実践』について「日本語で書かれた書籍であること」 (企業テックブログの記事、2023年[14])
翻訳書の側でも、日本語訳があること・出たことを書いた紹介が38件あった。両方を合わせて見ると、記事を書く人にとって「日本語で読めること」自体が本を選んだり勧めたりする理由の一つになっている、と解釈できる。ただし件数はどちらも紹介全体のごく一部である。
数字を読むときの注意
- 数えているのは「紹介した記事」で、売れた部数や読まれた回数ではない。記事を書く人が紹介したくなる本(入門書・定番書・読書会の本)ほど多く出る。
- 翻訳書と日本の著者の本は、分野の構成が大きく違う。全体の割合の差の多くは、分野の違い(設計・マネジメントは翻訳書、Web・ネットワーク・クラウドは日本の著者の本)から来ている。
- 訳文に触れた紹介の分類は、「翻訳」「原書」などの語を含む紹介だけが対象で、語を使わずに読みにくさを書いた紹介は数えていない。読みにくさの原因が訳文なのか内容なのかは、記事の書き方から判断した。
- 洋書(原書)の紹介はデータに入っていない。原書で読んだ人の評価は、日本語版の紹介に書かれた範囲でしか分からない。
- 翻訳書の原書の言語は、英語以外が4冊で、残りは英語だった。
調べ方の詳細
データ源・翻訳書の判定・紹介の分類と確認の結果
データ源
技術書ナビが集めたZenn・Qiita・企業テックブログの記事のうち、技術書を紹介した記事1,464本(紹介4,914件、2026年10月8日まで)。ZennとQiitaへの同時投稿は1本と数え、版違いは代表の版にまとめた(サイトのランキングと同じ数え方)。年ごとの表は、技術書を紹介した記事が年に60本以上ある年だけを載せた。
翻訳書の判定
紹介された本1,753冊すべてについて、書名・著者欄・出版社をLLM(Claude Sonnet)に渡し、翻訳書かどうかと原書の言語を判定させた。並行して、著者欄に欧文の人名(姓と名の2語)、中黒でつないだカタカナの人名、「訳」の字のどれかがあるかで機械的に推定した。著者欄の推定だけでは、訳者の名前しか載っていない翻訳書(『珠玉のプログラミング』など)を拾えず、英字の筆名や法人名を含む日本の著者の本を誤って拾う。
LLMの判定と著者欄の推定が食い違った本と、LLMが自信が低いとした本の計91冊は、すべて人が確かめた。LLMの判定の誤りは5件で、直してから集計した(翻訳書を日本の著者の本と判定していた本が3冊、原書の言語の誤りが2冊)。ほかに無作為に抜いた60冊を人が確かめ、60冊が正しかった。参考までに、著者欄の推定だけで翻訳書とした504冊のうち、最終的な判定でも翻訳書だったのは469冊(適合率93%)で、翻訳書510冊のうち推定で拾えたのは92%だった。
出版社では判定していない。翻訳書の多い出版社からも日本の著者の本が出ており(『ゼロから作るDeep Learning』など)、逆も多いためである。
紹介の分類
紹介の要約か、記事本文の書名の周り(前後500字、最大2か所)に「翻訳」「訳者」「訳文」「訳注」「原書」「原著」「日本語版」「英語版」「洋書」などの語、または「日本語で書かれ」「日本の現場」「和書」などの語を含む紹介455件を候補にした。候補ごとに要約と本文の抜粋をLLM(Claude Sonnet)に渡し、その本について「翻訳に触れている」「日本語で書かれたこと・日本の事情に触れている」「どちらでもない」のどれにあたるか、触れた観点(訳文の読みやすさ・訳語・訳注や訳者の解説・原書・日本語訳があること、日本の現場・事情、日本語で書かれていること)、評価(良い・悪い・両方・評価なし)、原書で読むことを勧めているか、本文からそのまま写した短い引用を出させた。同じ記事の別の本についての記述や、「翻訳コスト」のように本の翻訳と関係のない語は「どちらでもない」とした。
分類の結果から「翻訳に触れた」「日本語で書かれたことに触れた」と分類した109件すべてと、「どちらでもない」から無作為に抜いた40件の計。2026-10-11 に除外リスト(src/data/excluded-articles.json)のテンプレート記事の紹介を消したため、確かめた紹介のうち 5 件(いずれも判定どおり)を確認済みから外した144件を抜いて記事を読んで確かめると、142件(99%)が正しかった。見つけた誤りは直してから集計した。引用は、集計時に記事本文にそのまま含まれるかを機械的に確かめ、含まれないものは使っていない。
- 翻訳レビューに参加した体験談で、「日本で翻訳されていない本に早く触れられる」はレビューの話であり、この本の翻訳への言及ではない(「翻訳に触れた」から外した)
- 「和訳版を読み」と日本語版を読んだことを書いており、同じ書き方の紹介と揃えて「日本語訳があること」に入れた(「どちらでもない」から直した)
限界
- 技術書ナビが集めた記事は、Zenn・Qiitaの人気の記事と、一部の企業テックブログに偏っている。技術書を紹介するすべての記事ではない。
- 難易度の比較に使える本(記事が難易度を明記した本)は92冊だけである。「難しい」と書かれた本の分析は別のレポートにまとめている。
引用した記事
本文の[番号]に対応する。企業テックブログの記事は、媒体と公開日だけを示す。
- [1] オライリーサブスクのすすめ+最近読んでる技術書 (Qiita、2025年8月23日)
- [2] 2024年に読んだ本 (Zenn、2024年12月29日)
- [3] スクラムマスターになって実践したこととその参考文献たち (Zenn、2024年4月12日)
- [4] NEエンジニアがお薦めする夏の課題図書13選+α (Zenn、2023年8月2日)
- [5] 1年目のときに背伸びして選書に失敗したエンジニアが贈る1年目に読んでおくと力がつく技術書 (Qiita、2024年12月25日)
- [6] SE 3年目で読んだ技術書52冊 (Qiita、2024年5月31日)
- [7] エンジニア二年目に自宅学習で使った技術書&Udemyをジャンル別にまとめてみた (Qiita、2022年7月19日)
- [8] 実務未経験者が今まで独学に使ってきた技術書を公開していくよ (Qiita、2021年9月13日)
- [9] エンジニアのインターンが技術書を30冊くらい読んでみたので、ゆるくまとめてみた (Qiita、2020年3月18日)
- [10] 【読書の夏?】各分野のおすすめ技術書を75冊まとめてみた (Qiita、2026年6月29日)
- [11] 【書評】 入門 モダンLinux ―オンプレミスからクラウドまで、幅広い知識を会得する (Qiita、2026年10月6日)
- [12] 『SCRUM BOOT CAMP THE BOOK』から学んだスクラム開発の実践知 (Zenn、2025年4月14日)
- [13] 社内で「新任EMに読んでもらいたい書籍リスト」を用意しました (Zenn、2023年6月14日)
- [14] 企業テックブログの記事(2023年5月9日)
- [15] 企業テックブログの記事(2025年9月17日)
- [16] 企業テックブログの記事(2024年10月31日)
- [17] 企業テックブログの記事(2023年9月6日)
- [18] 企業テックブログの記事(2023年7月7日)
- [19] 企業テックブログの記事(2022年8月31日)
- [20] 企業テックブログの記事(2022年8月30日)
- [21] 企業テックブログの記事(2022年8月5日)