技術書ナビ データレポート
技術書を読む順番:分野別に、記事が「先に読む」とした本と次の一冊
Zenn・Qiita・企業テックブログで技術書を紹介した記事1,471本から、「この本を読んでからあの本へ」「この順番で読むとよい」のように読む順番を書いた箇所を取り出し、分野ごとに、最初に置かれる本・次に置かれる本・よく書かれる並びを集計した。
公開日: ・対象:2026年10月8日までに公開された記事 ・作成:つみき
目次
要点
- 3冊以上の本を紹介した記事などから422本を読み、本を読む順番を書いた記事を90本見つけた。書かれていた順番(本Aを本Bより先に読む組)は209組、違う組にして195通りある。
- 2本以上の記事が同じ順番を書いた組は11通りしかない。順番は記事ごとに違い、定番のロードマップと呼べるほど揃った並びは少ない。
- ネットワークでは、『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』を後に置く記事が5本あった。前に置かれるのは『ネットワークはなぜつながるのか』『3分間ネットワーク基礎講座』のような図解の入門書である。
- SQLでは、入門書の次に『達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ』を置く記事が7本あり、分野の中で「次の一冊」が最もはっきりしていた。
- 最初に置かれた本で最も多いのは『リーダブルコード』(5本)だった。ただし、その次に何を読むかは記事によって違う。
- アルゴリズム・数学(4本)、OS・低レイヤ(4本)、アジャイル・チーム開発(3本)、テスト(2本)、プログラミング入門(1本)は順番を書いた記事が5本未満で、分野としての集計はしていない。
調べ方の概要
技術書ナビが集めた記事のうち、3冊以上の本を紹介した記事と、2冊を紹介し紹介の要約に「次に」「まず」「ステップアップ」などの語を含む記事、あわせて422本を候補にした。各記事の本文と紹介した本の一覧をLLM(Claude Sonnet)に渡し、記事が順番を言葉で書いている箇所(「Aを読んでからB」「Aの次に読むならB」「この順番で読む」など)だけから、「本Aを本Bより先に読む」組を取り出した。見出しや箇条書きで本が並んでいるだけの順番は数えていない。
取り出した組から無作為に51組を抜いて記事を読み直したところ、49組(96.1%)が正しかった。誤っていた組は削ってから集計した。難易度の観点で本を集計した「難しい」と書かれた技術書のレポートで取り出した「先に読んだ本」も、同じ組として合わせている(24組)。手順の詳細は調べ方の詳細にまとめた。
複数の記事が書いた順番
2本以上の記事が同じ順番を書いた組は11通りで、ネットワークとSQLに集まっていた
違う組195通りのうち、2本以上の記事が書いた組を、記事の数の順に並べた。同じ筆者(同じブログ)が別の記事で同じ組を書いた場合は1本と数えている。
| 先に読む本 | 順番 | 後に読む本 | 記事 |
|---|---|---|---|
| 『[改訂新版]プロになるためのWeb技術入門』 | 『Webを支える技術』 | 3 | |
| 『ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識』 | 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』 | 3 | |
| 『[改訂新版] 3分間ネットワーク基礎講座』 | 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』 | 3 | |
| 『SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発』 | 『アジャイルサムライ−達人開発者への道−』 | 2 | |
| 『ドメイン駆動設計入門 ボトムアップでわかる! ドメイン駆動設計の基本』 | 『エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計』 | 2 | |
| 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』 | 『体験しながら学ぶ ネットワーク技術入門』 | 2 | |
| 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』 | 『パケットキャプチャの教科書』 | 2 | |
| 『TCP/IPの絵本 第2版 ネットワークを学ぶ新しい9つの扉』 | 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』 | 2 | |
| 『SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作』 | 『達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ』 | 2 | |
| 『スッキリわかるSQL入門 第4版 ドリル256問付き!』 | 『達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ』 | 2 | |
| 『機械学習 100+ページ エッセンス』 | 『scikit-learn、Keras、TensorFlowによる実践機械学習 第3版』 | 2 |
最も多い3組は、それぞれ3本の記事が書いた。『プロになるためのWeb技術入門』から『Webを支える技術』へ、『ネットワークはなぜつながるのか』と『3分間ネットワーク基礎講座』から『マスタリングTCP/IP 入門編』へ、という組である。どれも、図解や入門の本で全体をつかんでから、体系的に書かれた定番書へ進む順番になっている。
- 『[改訂新版]プロになるためのWeb技術入門』→『Webを支える技術』:「プロになるためのWeb技術入門を読んだ後に読むとおすすめです。」 (Zennの記事[23])
- 『ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識』→『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』:「いきなり読むとつまずきやすい本 なので、1・2 段階目のあとに置いています。」 (Zennの記事[28])
- 『[改訂新版] 3分間ネットワーク基礎講座』→『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』:「などの本でイメージを掴んでから、この本に戻ってくるのがおすすめです」 (Zennの記事[24])
最初に置かれる本・次に置かれる本
最初に置かれやすいのは『リーダブルコード』と入門書、次に置かれやすいのは『達人に学ぶSQL徹底指南書』だった
分野を問わず、記事が順番の起点に置いた本(その記事の中で、ほかの本の後に置かれなかった本)と、後に置いた本を、記事の数で数えた。2本以上の記事で挙がった本だけを載せる。
- 『リーダブルコード』 5本
- 『ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識』 4本
- 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』 4本
- 『SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作』 3本
- 『スッキリわかるSQL入門 第4版 ドリル256問付き!』 3本
- 『プリンシプル オブ プログラミング3年目までに身につけたい一生役立つ101の原理原則』 3本
- 『オブジェクト指向でなぜつくるのか 第3版 知っておきたいOOP、設計、アジャイル開発の基礎知識』 3本
- 『SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発』 3本
- 『スッキリわかるJava入門 第5版』 3本
- 『[改訂新版]プロになるためのWeb技術入門』 3本
- 『達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ』 7本
- 『Webを支える技術』 6本
- 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』 5本
- 『リーダブルコード』 4本
- 『ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識』 3本
- 『パターン認識と機械学習 上』 3本
- 『エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計』 3本
- 『[改訂新版]プロになるためのWeb技術入門』 2本
- 『達人に学ぶDB設計徹底指南書 第2版』 2本
- 『SQLアンチパターン 第2版』 2本
『リーダブルコード』は、5本の記事で順番の起点に置かれた。一方で、4本の記事では『プリンシプル オブ プログラミング』や入門書の後に置かれており、どこから読み始めるかは記事によって違う。
『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』は、起点に置いた記事と後に置いた記事の両方がある。後に置いた記事は、前に図解の入門書を挙げ、「いきなり読むとつまずきやすい」のように理由を添えていた。
分野別の読む順番
分野別の読む順番
本に付いたタグで分野を分け、両端の本が同じ分野に入る組をその分野の順番として数えた。順番を書いた記事が5本以上ある6分野を、記事の多い順に載せる。図の左は記事が最初に置いた本、右は後に置いた本で、数字は記事の数である。
設計・アーキテクチャ:入口は『リーダブルコード』、2本以上が書いた組はDDDの1組だけ
順番を書いた記事19本・組22組・登場した本22冊
最初に置かれた本
後に置かれた本
- 『エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計』 3本
- 『現場で役立つシステム設計の原則』 2本
- 『達人プログラマー(第2版)』 2本
最初に置かれた本では『リーダブルコード』が最も多い(5本)。その次に置かれる本は記事ごとにばらばらで、2本以上の記事が書いた組は『ドメイン駆動設計入門』から『エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計』への1組だけだった。
2本以上の記事が書いた組
- 『ドメイン駆動設計入門 ボトムアップでわかる! ドメイン駆動設計の基本』 → 『エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計』 (2本)
「上記のものが面白かった方はぜひ読んでみてください」(Qiitaの記事[21])
1本の記事が書いた順番の例
- 『リーダブルコード』 → 『改訂新版 良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門』
「読んでおくとよりグッと理解に繋がると思います」(Qiitaの記事[10])
- 『プリンシプル オブ プログラミング3年目までに身につけたい一生役立つ101の原理原則』 → 『リーダブルコード』
「原理原則的なことを記している書籍を先に読んでおいたほうが、後続の本の理解もしやすかっただろう」(Qiitaの記事[1])
- 『リーダブルコード』 → 『達人プログラマー(第2版)』
「『リーダブルコード』 で勧めている次に読んだ方がいい本」(企業テックブログの記事[6])
- 『リーダブルコード』 → 『現場で役立つシステム設計の原則』
「正直、本に書かれてるコードに関して理解できない部分が多かったので、次の本を買いました。」(Zennの記事[5])
ネットワーク:『マスタリングTCP/IP 入門編』の前に、図解の入門書を置く記事が多い
順番を書いた記事15本・組31組・登場した本19冊
最初に置かれた本
- 『ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識』 5本
- 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』 4本
- 『TCP/IPの絵本 第2版 ネットワークを学ぶ新しい9つの扉』 2本
- 『[改訂新版] 3分間ネットワーク基礎講座』 2本
後に置かれた本
- 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』 5本
- 『体験しながら学ぶ ネットワーク技術入門』 2本
- 『Webを支える技術』 2本
- 『DNSがよくわかる教科書 第2版』 2本
- 『パケットキャプチャの教科書』 2本
『マスタリングTCP/IP 入門編』は、この分野で後に読む本として最も多く挙がった(5本)。前に置かれたのは『ネットワークはなぜつながるのか』『3分間ネットワーク基礎講座』『TCP/IPの絵本』で、どれも図や会話で全体をつかむ本である。その先には、手を動かして確かめる本やパケットを読む本が続く。
つながる並び(2本以上の記事が書いた組をつないだもの)
-
3冊とも順番に並べた記事は2本
-
- 『ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識』
- 3本
- 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』
- 2本
- 『体験しながら学ぶ ネットワーク技術入門』
3冊とも順番に並べた記事は1本
-
- 『ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識』
- 3本
- 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』
- 2本
- 『パケットキャプチャの教科書』
3冊とも並べた記事は無く、2つの組をつないだ並び
2本以上の記事が書いた組
- 『ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識』 → 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』 (3本)
「いきなり読むとつまずきやすい本 なので、1・2 段階目のあとに置いています。」(Zennの記事[28])
- 『[改訂新版] 3分間ネットワーク基礎講座』 → 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』 (3本)
「などの本でイメージを掴んでから、この本に戻ってくるのがおすすめです」(Zennの記事[24])
- 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』 → 『体験しながら学ぶ ネットワーク技術入門』 (2本)
「3 段階目までで用語と仕組みを押さえてから取り組むのが無難です。」(Zennの記事[28])
- 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』 → 『パケットキャプチャの教科書』 (2本)
「「マスタリングTCP/IP」で得た知識が、パケットを見ることでより具体的に理解できた」(企業テックブログの記事[12])
- 『TCP/IPの絵本 第2版 ネットワークを学ぶ新しい9つの扉』 → 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』 (2本)
「などの本でイメージを掴んでから、この本に戻ってくるのがおすすめです」(Zennの記事[24])
1本の記事が書いた順番の例
- 『ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識』 → 『Webを支える技術』
「「ネットワークはなぜつながるのか」の後に読むと、理解が深まります」(Qiitaの記事[8])
- 『HTTPの教科書』 → 『Webを支える技術』
「前に紹介した書籍の後に読むのを個人的にはおすすめしますが」(Qiitaの記事[15])
- 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』 → 『インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門 第2版』
「TCP/IPを実践で触っていない方は、前者2冊で入門すると良いと思う」(Qiitaの記事[3])
- 『マスタリングTCP/IP―入門編―(第6版)』 → 『詳解HTTP/2』
「「Real World HTTP」 を読んでから興味があったらでいいと思います。」(Zennの記事[18])
SQL・データベース:入門書の次は『達人に学ぶSQL徹底指南書』
順番を書いた記事13本・組24組・登場した本18冊
最初に置かれた本
- 『SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作』 2本
- 『スッキリわかるSQL入門 第4版 ドリル256問付き!』 2本
- 『達人に学ぶDB設計徹底指南書 第2版』 2本
- 『失敗から学ぶRDBの正しい歩き方』 2本
後に置かれた本
- 『達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ』 7本
- 『SQLアンチパターン 第2版』 2本
- 『SQLパズル 第2版』 2本
後に読む本として挙がった本は『達人に学ぶSQL徹底指南書』に集中している(7本)。前に置かれたのは『SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作』『スッキリわかるSQL入門』のような入門書と、DB設計の本だった。
2本以上の記事が書いた組
- 『SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作』 → 『達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ』 (2本)
「上述した本を読み終えたので、同じ著者のより専門的な内容を学ぶために購入した本です。」(Qiitaの記事[2])
- 『スッキリわかるSQL入門 第4版 ドリル256問付き!』 → 『達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ』 (2本)
「「スッキリわかるSQL入門」を読んだ後に、もう1冊くらいSQLに関する本を読みたいなと思い購入」(Qiitaの記事[13])
1本の記事が書いた順番の例
- 『達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ』 → 『達人に学ぶDB設計徹底指南書 第2版』
「「スッキリわかるSQL入門」⇒「達人に学ぶSQL徹底指南書」の流れでSQLについての理解が多少深まってきたかな」(Qiitaの記事[13])
- 『失敗から学ぶRDBの正しい歩き方』 → 『SQLアンチパターン 第2版』
「中身がよりディープなので、「1.」の次に読むとおもしろいかもしれません」(Qiitaの記事[17])
- 『達人に学ぶDB設計徹底指南書 第2版』 → 『理論から学ぶデータベース実践入門』
「一度機能的な全体像を抑えてからの2冊目以降に良いのかなぁ〜と思いました。」(Zennの記事[14])
- 『達人に学ぶDB設計徹底指南書 第2版』 → 『事業分析・データ設計のためのモデル作成技術入門』
「論理設計本を読んだ後に読むと良いです」(Zennの記事[16])
Web・フロントエンド:『Webを支える技術』の前に、Web技術の入門書を読む
順番を書いた記事11本・組16組・登場した本18冊
最初に置かれた本
後に置かれた本
- 『Webを支える技術』 4本
- 『[改訂新版]プロになるためのWeb技術入門』 2本
後に読む本として最も多く挙がったのは『Webを支える技術』(4本)で、前には『プロになるためのWeb技術入門』や『イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本』が置かれている。
2本以上の記事が書いた組
- 『[改訂新版]プロになるためのWeb技術入門』 → 『Webを支える技術』 (3本)
「プロになるためのWeb技術入門を読んだ後に読むとおすすめです。」(Zennの記事[23])
1本の記事が書いた順番の例
- 『Webを支える技術』 → 『体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版 脆弱性が生まれる原理と対策の実践』
「Web技術を学ぶときのロードマップになれば幸いです」(Qiitaの記事[19])
- 『イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本 第2版』 → 『Webを支える技術』
「「イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本」から一歩進んだ技術書です。」(Zennの記事[7])
- 『イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本 第2版』 → 『[改訂新版]プロになるためのWeb技術入門』
「Web技術を学ぶときのロードマップになれば幸いです」(Qiitaの記事[19])
- 『1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座[第2版]』 → 『HTML5/CSS3モダンコーディング フロントエンドエンジニアが教える3つの本格レイアウト スタンダード・グリッド・シングルページレイアウトの作り方』
「入門書を終えた後に、読む&実践するとよい本です。」(Qiitaの記事[4])
インフラ・クラウド:Docker・AWS・Linuxで、それぞれ入門書から実践書へ
順番を書いた記事9本・組15組・登場した本18冊
最初に置かれた本
後に置かれた本
この分野は扱う技術が広く、2本以上の記事が書いた組は無かった。1本の記事が書いた順番には、Dockerの入門書から実践書へ、AWSの図解本から構築・コンテナの本へ、Linuxの入門書から仕組みの本へ、という流れが見られる(関係を書いた記事9本)。
1本の記事が書いた順番の例
- 『新しいLinuxの教科書 第2版』 → 『[試して理解]Linuxのしくみ』
「新しいLinuxの教科書からもう一歩踏み込んでLinuxの裏側の仕組みまで知りたいと思ったらこちらがおすすめです。」(企業テックブログの記事[11])
- 『入門 監視』 → 『入門 OpenTelemetry』
「入門 監視を読んだ後に読み始めたので、どのような情報をとる必要があるのかなどとてもしっくりきています」(Zennの記事[22])
- 『図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術が これ1冊でしっかりわかる教科書 [改訂2版]』 → 『Amazon Web Services基礎からのネットワーク&サーバー構築改訂4版』
「構築に入る前に、サービス同士の関係を図で整理する」(Zennの記事[27])
- 『Amazon Web Services基礎からのネットワーク&サーバー構築改訂4版』 → 『AWSコンテナ設計・構築[本格]入門 増補改訂版』
「サーバーを自分で立てられるようになったら、ECS・Fargate のような」(Zennの記事[27])
機械学習・データ分析:薄い入門書・実装書の後に『パターン認識と機械学習』
順番を書いた記事8本・組20組・登場した本18冊
最初に置かれた本
- 『Pythonではじめる機械学習』 2本
- 『機械学習 100+ページ エッセンス』 2本
後に置かれた本
- 『パターン認識と機械学習 上』 3本
- 『深層学習』 2本
- 『scikit-learn、Keras、TensorFlowによる実践機械学習 第3版』 2本
後に読む本として最も多く挙がったのは『パターン認識と機械学習』(3本)だった。理論書と実装書のどちらを先に置くかは記事によって違い、理論書の後に実装書へ戻る順番を勧める記事もある。
2本以上の記事が書いた組
- 『機械学習 100+ページ エッセンス』 → 『scikit-learn、Keras、TensorFlowによる実践機械学習 第3版』 (2本)
「次にコードを書いて挙動を掴む。そこまで来てから理論に戻ると」(Zennの記事[26])
1本の記事が書いた順番の例
- 『実践Data Scienceシリーズ PythonではじめるKaggleスタートブック』 → 『ゼロから作るDeep Learning』
「入門書のあとも書籍を参考に勉強するのもいいでしょう」(企業テックブログの記事[9])
- 『東京大学のデータサイエンティスト育成講座』 → 『ゼロから作るDeep Learning』
「入門書のあとも書籍を参考に勉強するのもいいでしょう」(企業テックブログの記事[9])
- 『パターン認識と機械学習 上』 → 『scikit-learn、Keras、TensorFlowによる実践機械学習 第3版』
「薄い本で全体の地図を手に入れ、厚い本で数式に潜り、実装書でコードに戻る」(Zennの記事[29])
- 『大規模言語モデル入門』 → 『大規模言語モデル入門2』
「前作の内容が前提となっているため、まずは1冊目から読み進めるのがおすすめです。」(Zennの記事[25])
アルゴリズム・数学(4本)、OS・低レイヤ(4本)、アジャイル・チーム開発(3本)、テスト(2本)、プログラミング入門(1本)は、順番を書いた記事が5本に届かなかったため、分野としての節を立てていない。ここに入る組も、全体の数(209組)には含めている。両端の本の分野が重ならない組は34組あったが、2本以上の記事が書いた組は無かった。
順番の書かれ方
本を読む順に並べたロードマップ記事は17本で、組の数では最も多かった
| 書かれ方 | 例 | 組 |
|---|---|---|
| 読む順番として本を並べている | 「この順番で読むのがおすすめ」「ステップ1・ステップ2」 | 82 |
| 先に読むよう勧めている | 「Aを読んでからBに進むとよい」「Bの前にAを」 | 69 |
| 筆者がこの順に読んで進んだ | 「Aで基礎を学んだ後、Bで理解が深まった」 | 34 |
| 「難しい」レポートのラベルから追加 | 難しいと書いた本の前に読んだ本 | 24 |
ロードマップ記事は1本で多くの組を生む。段階ごとに複数の本を挙げた記事では、前の段階の各本から次の段階の各本へ組を作っているためである。組の数ではロードマップが多いが、記事の数で見ると、先に読むよう勧めた記事(47本)や、筆者が読んだ順番を書いた記事(27本)のほうが、ロードマップ記事(17本)より多い。分野の図で数えているのは記事の数なので、1本のロードマップ記事が結果を大きく動かすことはない。
数字を読むときの注意
- 数えているのは、記事に書かれた順番の数である。どの順番で読むと身につきやすいかを測ったものではない。同じ2冊を逆の順番で並べた記事もあり、『パターン認識と機械学習 上』と『深層学習』は、記事によって前後が入れ替わっていた。
- 多くの組は1本の記事だけが書いたもので、2本以上の記事が書いた組は11通りにとどまる。記事の数が2〜3本の組でも、たまたま同じ順番を書いた記事が重なった可能性がある。
- 候補は、3冊以上の本を紹介した記事と、要約に順番の語を含む記事に限った。1冊だけを紹介した記事に書かれた「前に読んだ本」は、紹介された本の一覧に無いため数えていない。
- 本の難しさについては「難しい」と書かれた技術書のレポートで扱っている。このレポートは、難しさを書いていない記事も含めて、読む順番だけを集計した。
調べ方の詳細
データ源・取り出しの手順・確認の結果
データ源
技術書ナビが集めたZenn・Qiita・企業テックブログの記事のうち、技術書を紹介した記事1,471本と、そこでの紹介(本×記事)4,936件を使った。ZennとQiitaへの同時投稿は1本と数え、同じ本の版違い(第2版・新装版など)は代表の版にまとめた(サイトのランキングと同じ数え方)。対象は2026年10月8日までに公開された記事である。
候補の選び方
3冊以上の本を紹介した記事と、2冊の本を紹介し、紹介ごとに技術書ナビが作っている要約に読む順番の語(「次に」「の後に」「前に読」「まず」「最初に」「ステップアップ」「順番」など)を含む記事を候補にした。422本である。
取り出し
記事ごとに、本文(2万字を超える記事は冒頭と書名の周り)と、その記事が紹介した本の一覧をLLM(Claude Sonnet)に渡し、次の条件で「本Aを本Bより先に読む」組を取り出させた。
- 記事が順番を言葉で書いているときだけ取る。並べただけの順番、年間の読書記録のような時系列、「代わりに読む」「並行して読む」は取らない
- 両端の本は、その記事が紹介した本の一覧から選ぶ。書名の無い「入門書を先に」のような記述や、Web記事・講座が片方に入る順番は取らない
- 本を段階に分けて並べた記事は、隣り合う段階の本どうしを結ぶ。1つの段階に6冊以上ある場合は結ばない
- 引用:本文からそのまま写した15〜60字。集計時に、記事本文にそのまま含まれるかを機械的に確かめ、含まれないものは使っていない
1回目で順番が無いとした記事のうち、本文の書名の近くに「読んでから」「次に読む」「2冊目」などの語がある記事は、2回目に読み直させた。「難しい」と書かれた技術書のレポートで取り出した「前に読んだ本・後に読んだ本」は、同じ記事・同じ組が無いときだけ加えた(24組)。同じ筆者(同じブログ)が別の記事で同じ組を書いたときは、古い記事の1本だけを数えた(1組を除いた)。
確認の結果
取り出した組から無作為に抜いた組と、「難しい」レポートから加えた組を合わせて51組を、記事の本文を読んで確かめた。正しかったのは49組(96.1%)である。順番が無いとした記事からも12本を抜いて読み、条件に合う順番の見落としが無いことを確かめた(12本)。誤りは次の2件で、組を削ってから集計した。
- 『SQL実践入門』→『達人に学ぶSQL徹底指南書』を削除。「〜に続いて同じ著者の書籍です」は紹介の並びで、読む順番の記述ではなかった
- 『Java言語で学ぶデザインパターン入門』→2冊を削除。「学んだ知識が活かせた」は読む順番の記述ではなかった
ラベル(記事・組・引用)はリポジトリに置き、集計はそこから機械的に作っている。
限界
- 精度を優先して、順番が言葉で書かれていない並びは取っていない。たとえば、本を段階に分けて数十冊並べた記事は、1つの段階の本が多すぎるため結んでいない。実際に記事が示した順番より、数は少なめに出ている。
- 分野は本に付いたタグで決めた。1冊が複数の分野に入るときは、組を1つの分野だけに数えている(Web、ネットワーク、設計、SQLの順に優先)。
- 引用は記事のごく一部である。引用の後ろの記事へのリンクから、元の文脈を確かめてほしい。
引用した記事
本文の[番号]に対応する。企業テックブログの記事は、媒体と公開日だけを示す。
- [1] 技術書 読んだ順番を振り返ってみた (Qiita、2019年3月24日)
- [2] Sierに新卒入社して4か月の研修期間中に読んだ・読んでいる本のまとめ (Qiita、2019年8月2日)
- [3] エンジニアのインターンが技術書を30冊くらい読んでみたので、ゆるくまとめてみた (Qiita、2020年3月18日)
- [4] 社会人デビューから1年6ヶ月の間に読み漁った技術書20冊をまとめました。 (Qiita、2020年10月20日)
- [5] フロントエンド一年目が2020年に読んだ本まとめ (Zenn、2020年12月29日)
- [6] 企業テックブログの記事(2021年4月9日)
- [7] 未経験から実務に入って読んでよかった良書たち (Zenn、2021年12月1日)
- [8] 現役エンジニアが選ぶ、エンジニアを目指す上でとりあえず読むべき本3選 (Qiita、2022年3月7日)
- [9] 企業テックブログの記事(2022年6月8日)
- [10] 良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門がステップアップに最適だった (Qiita、2022年7月9日)
- [11] 企業テックブログの記事(2022年11月18日)
- [12] 企業テックブログの記事(2023年4月26日)
- [13] 新人エンジニアにおすすめの技術書9選 (Qiita、2023年12月14日)
- [14] 漠然とした「RDBがわからない」から脱却するためのおすすめ書籍 (Zenn、2024年1月10日)
- [15] 【開発エンジニア】1年目に購入した書籍まとめ (Qiita、2024年1月16日)
- [16] データベースを勉強したいあなたに送る技術書17冊(+11冊1講義7link) (Zenn、2024年2月12日)
- [17] DB関連おすすめ書籍 (Qiita、2024年2月18日)
- [18] 文系卒から27歳からエンジニアの学習・勉強してよかったもの (Zenn、2024年3月3日)
- [19] エンジニアに必要な「Web技術」を学ぶための書籍ロードマップ (Qiita、2024年5月1日)
- [20] 【初学者向け】アジャイル開発/スクラム関連のおすすめ書籍 (Qiita、2025年2月9日)
- [21] 駆け出しエンジニア学習ロードマップ2 (Qiita、2025年4月6日)
- [22] 2025年6月版読んでいて良かった本紹介 (Zenn、2025年6月18日)
- [23] 未経験から2年働いたエンジニアの本紹介 (Zenn、2025年10月12日)
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