ソフトウェアエンジニアリング論文集80's~デマルコ・セレクション

ソフトウェアエンジニアリングの基礎が築かれた1980年代の珠玉の論文12編を、巨匠トム・デマルコが厳選した貴重な一冊です。本著では、ワインバーグ、ベーム、UNIXの父デニス・リッチー、ステートチャート考案者のハレル、CR手法提唱者のミルズ、SCR設計法開発者のパルナス、そしてクヌースによるTeX開発日記など、ソフトウェア工学の礎を築いた先駆者たちの思想と技術に触れることができます。これらの論文は、抽象的な理論に留まらず、ソフトウェア開発における設計、管理、品質保証といった実務の根幹に関わる洞察を提供します。特に、現代のソフトウェア開発においても依然として有効な、構造化設計、プロセス管理、品質保証の考え方は、プロジェクトの成功率向上や、より堅牢で保守性の高いソフトウェア構築に直結します。ソフトウェア工学の歴史的背景を理解し、そのエッセンスを吸収することで、開発者としての視野を広げ、より本質的な問題解決能力を養いたい方にとって、必読の書と言えるでしょう。