量子アニーリングの基礎 (基本法則から読み解く物理学最前線 18)の表紙

量子アニーリングの基礎 (基本法則から読み解く物理学最前線 18)

西森 秀稔, 大関 真之, 須藤 彰三, 岡 真

出版日: 2018/5/19

出版社: 共立出版

ページ数: 160ページ

最終更新: 2022年4月2日

人気スコア: 72

どんな本?

本書は、量子コンピューティングの革新的なアプローチである「量子アニーリング」の原理を、その発案者自身が日本語で解説する貴重な入門書です。量子アニーリングが、巡回セールスマン問題のような組み合わせ最適化問題に特化し、従来のコンピュータでは困難な計算を効率的に解く可能性を秘めていることを、基礎的な定式化から丁寧に解説します。D-Wave社によるハードウェア実装に触れながら、機械学習への応用やベンチマークテストの事例、さらには実際のD-Waveマシンのユーザーインターフェースまで網羅しており、理論だけでなく実践的な側面も理解できます。量子ゲート方式との違いや、量子アニーリングの現状と将来性を深く知りたい研究者、技術者、学生にとって、この分野の全体像を掴むための必読書と言えるでしょう。最新の量子コンピューティング技術の核心に触れることで、未来の計算科学における新たな可能性を発見する一助となります。

この本に言及している記事

Q

私の推薦書33冊 安全(46)

by Dr. Kiyoshi Ogawa on Qiita 2022年4月2日
"量子アニーリングの原理と、その応用可能性について、基礎から分かりやすく解説した書籍。最適化問題への応用を中心に、量子コンピュータの可能性を具体的に示している。計算物理学や情報科学の分野で、新たな計算手法に関心のある読者にとって、最先端の技術動向を理解する上で非常に有益な一冊。理論と実践の架け橋となる内容。"