アルゴリズム・AIを疑う 誰がブラックボックスをつくるのか (集英社新書)の表紙

アルゴリズム・AIを疑う 誰がブラックボックスをつくるのか (集英社新書)

宇田川 敦史

出版日: 2025/5/16

出版社: 集英社

最終更新: 2025年5月25日

人気スコア: 64

どんな本?

生成AIが注目される現代において、私たちが日常的に利用するSNSや検索エンジンの情報が「アルゴリズム」によってどのように選別されているのか、その仕組みを解き明かす一冊です。本書は、Amazonや食べログなどの具体的なサービスを例に、デジタルメディアやAIのブラックボックス化された内部構造への理解を深めます。アルゴリズムの基本構造とAIとの違い、GoogleのランキングやX(旧Twitter)のタイムライン表示といった具体的なアルゴリズムの動作原理を解説。さらに、アルゴリズムが社会にもたらす情報選別の権力化、ユーザーの商品化、偽情報拡散といった問題にも踏み込みます。最終章では、これらのアルゴリズムを相対化し、主体的にメディアを利用するための「メディア・インフラ・リテラシー」の視点を提示。情報過多な現代社会で、偏った情報摂取に気づき、メディアを賢く使いこなすための「疑う力」を養いたい読者にとって、必須の知識と視点が得られる実践的な入門書と言えるでしょう。著者はメディア論・メディアリテラシーを専門とする准教授であり、専門的な知見を分かりやすく解説しています。

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AI初心者が読んで勉強になった 生成AI・AI関連おすすめ書籍ピックアップ(2023年~2025年刊行中心)

by keigox68000 on Zenn 2025年5月25日
"SNSやECサイトで日常的に利用されているAIアルゴリズムが、私たちの選択をどのように誘導し、どのような弊害をもたらすのかを深く掘り下げています。ネット社会との健全な付き合い方を学びたいすべての人におすすめで、AIの透明性や倫理的側面について考えさせられる、必読の書です。"