大衆の反逆 (岩波文庫)の表紙

大衆の反逆 (岩波文庫)

オルテガ・イ・ガセット, 佐々木 孝

出版日: 2020/4/17

出版社: 岩波書店

ページ数: 432ページ

最終更新: 2024年12月5日

人気スコア: 221

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どんな本?

本書は、スペインの哲学者オルテガ・イ・ガセットによる、現代社会における「大衆」の台頭とその影響を痛烈に批判した古典的名著です。人間が本来持つべき使命や自己探求を忘れ、多数派に同調することに安住する「大衆」が、個人の生や社会全体をいかに画一的で空虚なものに変質させているのかを鋭く分析します。本書は、単なる社会批判に留まらず、人間とは何か、そして「生きる」とはどういうことかを深く考えさせる力を持っています。特に、技術や情報が氾濫し、無自覚に「みんなと同じ」を求めてしまいがちな現代において、自らの思考を確立し、主体的に生きるための羅針盤となるでしょう。1930年の刊行当時の時代背景を踏まえつつも、現代社会にも通じる普遍的な洞察を提供しており、「フランス人のためのプロローグ」や「イギリス人のためのエピローグ」も収録されていることで、より多角的に著者の思想を理解することができます。哲学や社会学に関心のある方、現代社会の風潮に疑問を感じている方、そして自分自身の生き方を見つめ直したいと考えるすべての人々にとって、必読の一冊です。読者は、自己と社会との関係性についての深い洞察を得られ、より能動的で意味のある人生を送るためのヒントを得ることができるでしょう。

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by su8 on Zenn 2024年12月5日
"時空を超えて現代に響く、オルテガ・イ・ガセットによる大衆社会論の古典。現代人が文明の恩恵を当然視し、過去の蓄積の上に立つことを忘れている現状を鋭く指摘する。テクノロジー社会のあり方や民主主義の劣化に対する先見の明は衝撃的で、自己認識を揺さぶる。普遍的な洞察力で、読者が自身の生き方や社会との関わり方を見つめ直すきっかけを与えてくれる。"

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