今まで読んだ技術書の中で汎用的で印象に残っているものをまとめてみる
by おぎ on Qiita 2022年5月16日
"プログラマにとって不可欠な「抽象化」の本質を問い直す一冊。抽象化とは何かを改めて考えるきっかけとなり、日々のコーディングや設計における思考を深めるのに役立つ。定期的に読み返すことで、より本質的な開発スキルを磨き続けられる。抽象的な概念を具体的に理解したいエンジニアにおすすめ。"
どんな本？
本書は、私たちが日常的に陥りがちな「議論がかみ合わない」「言葉が伝わらない」といったコミュニケーションの壁を、「具体」と「抽象」という二つの視点から解き明かします。「具体＝わかりやすさ」の罠に気づき、物事を多角的に捉える「抽象化」の重要性を説きます。単なる思考法の解説にとどまらず、数と言葉の関係、精神世界と物理世界、法則とパターン認識、さらにはたとえ話の成否や、おにぎりが具体か抽象かといった身近な例から、関係性、構造、価値観、バイアスといった複雑な概念まで、20章にわたる構成で深く掘り下げます。これにより、物事の本質を見抜く力、効果的なコミュニケーション能力、そして複雑な問題を構造的に理解する「知性のしくみ」を養うことができます。ビジネスでの意思決定、企画立案、チームでの議論など、実務における様々な場面で、より本質的で的確な判断を下すための強力な羅針盤となるでしょう。特に、普段「なぜか話が通じない」と感じている方や、物事の表面だけでなく、その背後にある構造や本質を理解したいと考えるすべての人に、新たな視座を提供する一冊です。