Googleのソフトウェアエンジニアリング ―持続可能なプログラミングを支える技術、文化、プロセスの表紙

Googleのソフトウェアエンジニアリング ―持続可能なプログラミングを支える技術、文化、プロセス

竹辺 靖昭, Titus Winters, Tom Manshreck, Hyrum Wright, 久富木 隆一

出版日: 2021/11/29

出版社: オライリージャパン

ページ数: 684ページ

最終更新: 2024年12月28日

人気スコア: 206

どんな本?

Googleの現役エンジニアが、超大規模開発で培われた「持続可能なプログラミング」の秘訣を明かす一冊。本書は、Googleが長年かけて試行錯誤し、確立してきた文化、プロセス、ツールの側面から、コードを長期的に健全に保つための実践的な方法論を解説します。特に、時間、変化、規模、成長、トレードオフ、コストといった基本原理に基づき、コードの保守性・拡張性を高めるための具体的なアプローチを学べます。「謙虚、尊敬、信頼」を基盤とする文化、心理的安全性の確保、ダイバーシティとインクルージョンといった公正を重んじる姿勢から、コードレビュー、テスト構成法、継続的インテグレーション、大規模変更システムといった実践的なプロセス・ツールまで、Googleの膨大な経験に基づいた教訓が凝縮されています。経済学や心理学、マネジメント論の知見も取り入れ、データ駆動かつトレードオフを考慮した意思決定プロセスも解説。学生から組織の意思決定者、スタートアップから大企業まで、ソフトウェア開発に関わる全ての人々が、Googleの成長力の源泉を理解し、持続可能な開発を実現するための貴重な示唆を得られるでしょう。

この本に言及している記事

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2024年 読んで良かった技術書5選+α

by しみゆー on Zenn 2024年12月28日
"ユニットテストやコードレビューについて、具体的なやり方からマインド面まで網羅。Googleの開発現場で培われた幅広いベストプラクティスが学べる。特に「12章 ユニットテスト」と「9章 コードレビュー」は、単体テストの理解を深め、チームや自身のレビューを振り返る良いきっかけになる。Googleの知見に興味がある方におすすめ。"
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引用するために本を読む

by toms on Zenn 2024年11月20日
"「バッチジョブ」と「提供ジョブ」といった用語の定義が明記されており、曖昧な用語の定義を明確にし、チーム内での認識共有に役立つ。ソフトウェアエンジニアリングの歴史的背景や、持続可能な開発のための具体的な技術、文化、プロセスについて深く掘り下げて解説されており、大規模開発における実践的な知見を得られる。将来のプロジェクトでの技術選定やチーム運営に役立つ示唆に富む一冊。"
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2023年に読んだ本のまとめ

by shun91 on Zenn 2024年2月6日
"Googleのエンジニアリングの知見が凝縮された600ページ超の大作。特に「Hyrumの法則」は、長年システムを保守する中で強く実感する内容であり、API設計における破壊的変更を避けるための重要な指針となった。システムを安定稼働させるために、観察可能な挙動すべてが契約となることを理解できた。大規模システム開発に携わるエンジニア必読の一冊。"
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Webエンジニア1年目で取り組んだ教材53選を振り返る

by とも on Qiita 2023年9月18日
"Googleのエンジニアが実践する、大規模で持続可能なソフトウェア開発のための技術、文化、プロセスを網羅的に解説。コードの品質、テスト、デプロイメント、監視など、実践的なプラクティスから、チーム文化の醸成、エンジニアの育成まで、Googleならではの知見が詰まっている。この本を読むことで、長期的に品質の高いソフトウェアを開発・運用していくための具体的な方法論を学べる。大規模開発に携わるエンジニア必読。"
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おすすめ書籍 8選(2023年上半期)

by 矢島 達朗 on Qiita 2023年7月20日
"Googleの巨大組織における開発プロセスや文化に触れられる一冊。開発者体験の改善、インフラ変更の重要性、コードの可読性向上、プルリクエストの最適化など、実践的なノウハウが満載。特に、学びの文化や高速な失敗からの反復、テスト戦略に関する記述は示唆に富む。600ページ超えで読み応えは十分。大規模サービスのテスト戦略や組織開発に関心のある方におすすめ。"