データ指向アプリケーションデザイン ―信頼性、拡張性、保守性の高い分散システム設計の原理の表紙

データ指向アプリケーションデザイン ―信頼性、拡張性、保守性の高い分散システム設計の原理

Martin Kleppmann, 斉藤 太郎, 玉川 竜司

出版日: 2019/7/18

出版社: オライリージャパン

ページ数: 660ページ

最終更新: 2024年12月19日

人気スコア: 729

どんな本?

現代の分散システム設計におけるデータの扱いの課題に対し、リレーショナルデータベース、NoSQL、ストリーム処理、バッチ処理など、多様なデータテクノロジーの原理と特性を詳述する一冊です。本書は、スケーラビリティ、一貫性、信頼性、メンテナンス性を維持するための基本的な概念を解説し、レプリケーション、パーティション、トランザクションといった分散データベースの核心技術から、バッチ処理やストリーム処理によるデータセットの取り出し・結合までを網羅しています。各ツールの長所・短所を深く理解することで、複雑化するシステム開発において、課題や要件に最適な技術選択を行うための実践的な知識が身につきます。ソフトウェアエンジニアやアーキテクトが、信頼性・拡張性・保守性の高い分散システムを構築するために必携のガイドブックです。データ指向アプリケーション設計の原理を体系的に学ぶことができます。

この本に言及している記事

Q

自称テックリードを支える技術書Top10

by HrsUed on Qiita 2024年12月19日
"バックエンドエンジニア必読の分散システム設計原則が学べる名著。特にトランザクション、MVCC、更新ロスト、書き込みスキューといった概念を深く理解できる7章は必読。Elasticsearchの自動リバランシングの理由など、実務で直面する課題の根源を理解するのに役立つ。信頼性、拡張性、保守性の高いシステムを構築するための基礎知識を身につけたいエンジニアは、この本から学ぶべき。"
Z

データエンジニアリング関連のおすすめ書籍(随時更新)

by ぺんぎん on Zenn 2024年11月15日
"データに関する技術や仕組みを包括的に解説し、データ処理システムの設計原則、パターン、アーキテクチャを網羅。データに関するアプリケーションやシステム構築に必読の書。600ページ超のボリュームだが、実務で触れた技術を深堀する際に繰り返し参照することで、その網羅性と実践的な内容から深い理解が得られる。"
Z

【技術書選び】最初から難しい本で色々な概念とよっ友になるのも良いじゃないか

by masani on Zenn 2024年8月2日
"現代の分散システムが直面する信頼性、拡張性、保守性といった課題に対する、データ中心の設計原理を深く掘り下げる。本書を通じて、分散システムにおける一貫性モデル、トランザクション処理、レプリケーションなどの複雑な概念がクリアになり、実際のシステム設計におけるトレードオフを理解する上で不可欠な洞察を得られる。スケーラブルなシステム構築を目指すエンジニアにとって、貴重な手引書となる。"
Q

SE 3年目で読んだ技術書52冊

by BinomialSheep on Qiita 2024年5月31日
"分散システムにおけるデータの量、複雑さ、変化速度の問題を包括的に解説。特に分散データシステムの要素技術、トランザクション、データ構造に関する技術的に込み入った話は重厚で、Twitterのような大規模システム実装の難しさを具体的に想像しながら学べる。数ヶ月かけて読破する価値のある、分散システム設計の原理を深く理解するための決定版。"
Z

エンジニア2年目が体系的に知識を身につけるために読みたい本のメモ

by mameta_zk on Zenn 2024年5月9日
"現代の分散システムで必要とされるデータ管理の原則を、分散データベース、トランザクション、一貫性といった観点から深く掘り下げています。単なるデータベースの操作方法に留まらず、なぜそのような設計が必要なのか、トレードオフは何か、という本質的な理解を助けてくれます。これにより、スケーラブルで可用性の高いアプリケーション設計能力が向上しました。"
Z

データベースを勉強したいあなたに送る技術書17冊(+11冊1講義7link)

by もりた on Zenn 2024年2月12日
"データベースの知識を前提に、システム要件に応じた最適なデータベース構造の選択・設計について議論。内部構造の理解を深めた上で読むことで、システム設計におけるデータベースの役割とその選択肢が明確になる。著者のスライドも参考になり、実践的なアプリケーション設計能力を高めたいエンジニア必読。"
Z

2023年に読んだ本

by hmarui66 on Zenn 2023年12月30日
"今年読んだ本の中で最も評価が高い一冊。内容に一部古い箇所もあるという指摘もあったが、結果的に読んで損はなく、以前読んだ「詳説データベース」の知識と相まって内容が非常に頭に入りやすかった。データベース、分散システム、一貫性モデルなど、現代のアプリケーション開発に不可欠なデータ関連技術の原理原則を深く理解できる。実務で直面する様々な課題に対する応用力が格段に向上するだろう。"
Q

【DDIA 読破】1章 信頼性、スケーラビリティ、メンテナンス性に優れたアプリケーション

by ebi on Qiita 2023年12月15日
"データシステム全体を包括的に理解し、信頼性、スケーラビリティ、メンテナンス性に優れたアプリケーションを設計・構築するための実践的な知識が得られます。本書は、データベース、キャッシュ、検索インデックス、キューなどの多様なツールを「データシステム」として統合的に捉え、それぞれの役割と組み合わせ方を深く解説。特に、負荷の表現とパフォーマンスの計測方法、そしてテイルレイテンシの重要性についての洞察は、実務におけるシステム設計の精度を格段に向上させます。マイクロサービスアーキテクチャにおける複雑な課題への理解を深めたいエンジニアやアーキテクトにとって、必読の一冊です。"
Q

お気に入りの技術書を紹介します

by shun-shibata on Qiita 2023年12月14日
"大規模データを扱うための様々な技術を体系的に解説。インデックスやストレージの仕組みから、分散システム特有の問題、ストリーム処理まで網羅。筆者の評価も高く、この本を読み終える頃には、様々なトレードオフを考慮した技術的な意思決定ができるようになる。NoSQLやシャーディングなどのワードに疑問を持つエンジニアや、大規模データを持つアプリケーションに携わる方に特におすすめ。"
Q

【DDIA 読破】監訳者まえがき

by ebi on Qiita 2023年12月13日
"「聖書のような分厚い本」という認識を覆す、包括的な教科書。監訳者の斉藤氏による講演に後押しされて購入に至った。分散処理という複雑な分野を、エクストリーム賢人ゴリマッチョ以外でも理解できるよう、体系的に解説している点が本書ならではの強み。クラウド普及とCPU性能向上の現状を踏まえ、データシステム構築の基盤となる知識を網羅的に学べるため、エンジニアやデータサイエンティスト、ビジネスパーソンまで、データに基づいた意思決定への自信を高めたい全ての人におすすめできる一冊。"