融けるデザイン ―ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論の表紙

融けるデザイン ―ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論

渡邊恵太

出版日: 2015/1/21

出版社: ビー・エヌ・エヌ新社

ページ数: 240ページ

最終更新: 2022年4月15日

人気スコア: 145

どんな本?

本書は、ハードウェア、ソフトウェア、インターネットが融合する現代において必要とされる、新しい設計思想とロジックを解き明かす一冊です。インタフェース/インタラクションデザイン研究の気鋭、渡邊恵太氏が、情報技術の進化に伴う「融けてゆく世界」を捉え、これからのものづくりに不可欠な「自己帰属感」を軸とした設計手法を解説します。Macintoshの設計思想から始まり、インターフェイスの役割、情報の身体化・道具化・環境化といった現代的なデザインの概念を、具体的な実験や事例(iPhoneのGUI、ネット前提の設計など)を交えながら深く掘り下げていきます。特に、「自己帰属感」というキーワードは、ユーザーが情報やシステムと一体感を持つための設計原則として、UXデザインやIoTの本質を掴みたいデザイナーやエンジニアにとって、実践的な示唆に富むでしょう。現象学的なアプローチも取り入れ、単なる機能設計に留まらない、体験を重視した設計論を体系的に学ぶことができます。情報と物質を分けずに捉える新しいデザインのあり方を模索したい読者におすすめです。

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新人エンジニアにすすめる開発以外の本 10選 2022年4月

by takanorip on Zenn 2022年4月15日
"認知心理学の視点から「自己帰属感」をキーワードにインターフェースデザインを解説する名著。UIの実装に携わるエンジニアが、ユーザーの心理に深く寄り添ったデザインを理解するのに役立つ。なぜそのデザインがユーザーに心地よく感じられるのか、そのメカニズムを解き明かすことで、より本質的なUI設計が可能になる。ユーザー中心設計を極めたいエンジニア必読。"