絵で見てわかる量子コンピュータの仕組みの表紙

絵で見てわかる量子コンピュータの仕組み

宇津木 健, 徳永 裕己

出版日: 2019/7/10

出版社: 翔泳社

ページ数: 184ページ

最終更新: 2023年4月11日

人気スコア: 218

どんな本?

本書は、複雑で難解と思われがちな量子コンピュータの仕組みを、豊富なイラストと共に平易に解説した入門書です。量子ビット、量子ゲート、量子回路、量子アルゴリズムといった基本概念から、各方式の量子コンピュータがどのように計算を行うのかを、従来のコンピュータと比較しながら丁寧に解説します。これにより、ニュースなどで報じられる量子コンピュータの最新動向を、情報に流されることなく、本質を理解した上で追うことができるようになります。量子コンピュータによる計算の仕組み、その利点、そして具体的な扱い方法について、図解を多数用いることで、初学者でも直感的に理解できるように工夫されています。特に、「超並列計算」や「重ね合わせ状態からの答えの確定」といった、量子コンピュータならではの計算原理についても、なぜそれが可能になるのかを掘り下げて解説しており、最先端技術への理解を深めたい方、これから量子コンピュータの勉強を始めたいと考えている方に最適な一冊です。本書を読むことで、量子コンピュータの基礎知識をしっかりと身につけ、その将来性を正しく評価するための土台を築くことができます。

この本に言及している記事

Q

SE 2年目で読んだ技術書45冊+α

by BinomialSheep on Qiita 2023年4月11日
"量子コンピュータの入門書として最適。量子ゲート、量子回路、アルゴリズムといった専門的な内容を、学部レベルの教科書への橋渡しとなるよう丁寧に解説。量子アニーリングにも1章を割いている。ネット記事にありがちな過剰な期待を煽るのではなく、科学的根拠に基づいた誠実な記述が特徴。量子コンピュータの全体像を正確に理解し、その可能性と限界を知るための良書。"