ヤバい経済学 [増補改訂版]の表紙

ヤバい経済学 [増補改訂版]

スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー, 望月衛

出版日: 2007/4/27

出版社: 東洋経済新報社

ページ数: 448ページ

最終更新: 2022年2月13日

人気スコア: 64

どんな本?

本書は、経済学の常識を覆す、驚くべきデータ分析を通じて、私たちの身の回りの現象に潜む因果関係を解き明かす一冊です。「相撲に八百長は存在しないと言い切れるか?」といった provocative な問いから始まり、犯罪率の低下、不動産広告の隠された意味、さらにはヤクの売人がなぜ母親と同居するのかといった、一見無関係に見える事象を経済学的な視点から大胆に分析します。本書で学べるのは、単なる経済理論ではなく、身近な疑問をデータに基づいて考察し、既成概念にとらわれずに本質を見抜く「思考法」そのものです。この思考法は、ビジネスにおける意思決定、マーケティング戦略の立案、あるいは日々の情報収集において、より本質的な洞察を得るために活用できます。特に、増補改訂版では、犯罪と中絶合法化論争のその後、犬のウンコ、臓器売買、脱税といった、さらに深掘りされた「ヤバい」テーマが追加されており、現代社会が抱える複雑な問題に対する新たな視点を提供します。経済学に馴染みのない読者でも、レヴィットとダブナーのユーモアあふれる語り口によって、楽しみながら知的好奇心を刺激されるでしょう。通念を疑い、データから真実を探求する知的冒険をしたいすべての人におすすめします。

この本に言及している記事

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読書感想文: ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する

by calups on Zenn 2022年2月13日
"データと数学を駆使して、相撲の八百長やドラッグ売人の生活など、世の中の意外な裏側を解き明かす本書。単なる経済学の解説ではなく、「インセンティブは現代の日常の礎」「通念はだいたい間違っている」といった教訓を通じて、問題解決の姿勢を学べる。特に、保育園の遅刻問題や犯罪率の謎など、驚きの事例が満載で、スラスラ読める面白さがある。データサイエンスの視点から現実世界を理解したい読者におすすめ。"