松原望 統計学の表紙

松原望 統計学

松原 望

出版日: 2013/9/10

出版社: 東京図書

ページ数: 336ページ

最終更新: 2024年12月8日

人気スコア: 80

どんな本?

本書は、統計学を単なるテクニックではなく、その理論背景、倫理観、実践的なシミュレーションまでを数学に深入りしすぎずに包括的に解説する入門書です。自動車の運転に例えられるように、統計学の活用には「約束事」の理解が不可欠であり、本書はその哲学や思想に触れながら、目的に応じた着眼点や手法の選択法を著者の視点で一貫して示します。第1章のガイダンスから始まり、データのとり方、確率との関係、母集団とサンプル、推論の基礎、統計的検定、仮説検定、最小二乗法と回帰分析、一般線形モデル、重回帰分析、分散分析、大標本理論、分布によらない統計、ベイズ統計学の基礎、そしてシミュレーションによる数理統計学まで、統計学の全体像を網羅しています。統計学の哲学に触れながら、実践的な手法を数学的手法に深入りせずに学べる点が本書の強みです。統計学の理論的基礎から応用までを理解したい読者にとって、必読の一冊と言えるでしょう。

この本に言及している記事

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AI系の研究のために読んだ本メモ

by T_Tsei on Zenn 2024年12月8日
"定番の統計学教科書とは一線を画す、読んでいて面白い一冊。教科書としての網羅性はもちろん、著者の知的好奇心を刺激する語り口が、統計学の学習をより楽しく、深い理解へと導きます。統計学への苦手意識を克服したい方や、学術的な内容を親しみやすく学びたい方におすすめです。"