「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法の表紙

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

中室牧子, 津川友介

出版日: 2017/2/17

出版社: ダイヤモンド社

ページ数: 208ページ

最終更新: 2023年4月11日

人気スコア: 218

どんな本?

本書は、データから「真実」を見抜くための「因果推論」という思考法を、数式を使わずに、誰にでもわかるように解説した一冊です。ビッグデータ時代に氾濫する「もっともらしいが根拠のない通説」に惑わされず、物事の本当の原因と結果の関係を見抜く力を養います。例えば、「健康診断を受ければ長生きできる」という通説が、実は相関関係に過ぎず、因果関係ではない可能性を具体例で示します。この思考法は、ビジネスにおける意思決定、政策立案、さらには日常生活における情報リテラシー向上に不可欠です。データに基づいた客観的な判断を下すための強力なツールとなり、より確かな根拠に基づいた行動を支援します。経済学や統計学の専門知識がなくても、身近な疑問から因果関係を正しく理解するための道筋を示してくれる点が本書の強みです。

この本に言及している記事

Q

SE 2年目で読んだ技術書45冊+α

by BinomialSheep on Qiita 2023年4月11日
"因果推論の一般向け入門書として極めて質の高い一冊。事例が面白く、統計リテラシーの向上に役立つと同時に、本格的な因果推論学習への導入としても機能する。正確さを損なわず、分かりやすく解説されており、データに基づいた客観的な意思決定を行うための思考法を体系的に学べる。ビジネスパーソンや研究者にとって、必須の教養となるだろう。"