コンピュータアーキテクチャ[第6版]定量的アプローチの表紙

コンピュータアーキテクチャ[第6版]定量的アプローチ

ジョン L ヘネシー, デイビッド A パターソン, 発行:エスアイビー・アクセス 発売:星雲社, 中條 拓伯, 天野 英晴, 鈴木 貢

出版日: 2019/9/25

出版社: 星雲社

最終更新: 2023年11月24日

人気スコア: 114

どんな本?

チューリング賞受賞者であるヘネシーとパターソンによる、コンピュータアーキテクチャ分野の最高峰テキストの最新版です。本書では、RISCアーキテクチャの進化から、Googleのウェアハウススケールコンピュータ(WSC)といった最新の技術動向まで、コンピュータシステムの根幹をなす定量的なアプローチを深く掘り下げて解説しています。特に、オープンソースISAであるRISC-Vの解説や、Googleの最先端インフラを実例として取り上げている点は、他の書籍にはない独自の強みと言えるでしょう。CPU設計、並列処理、メモリ階層、並列プロセッサなど、コンピュータの性能を理解し、最適化するための実践的な知識とスキルを習得できます。これらの知識は、高性能計算、システム設計、ソフトウェア開発におけるパフォーマンスチューニングなど、実務の様々な場面で応用可能です。コンピュータサイエンスの基礎を固め、次世代のコンピュータシステムを理解し、設計・開発に携わるすべての人々にとって必読の書です。本書は、著者2名による最後のブック形式での著作と目されており、その価値は計り知れません。

この本に言及している記事

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CUDA用語"warp"について

by xiangze on Zenn 2023年11月24日
"コンピュータアーキテクチャを深く理解するための定番書。CPU設計の根幹となるベクトルプロセッサやSIMD、OpenCLとの比較など、ハードウェアとソフトウェアのインターフェースが丁寧に解説されており、プロセッサ内部の浮動小数点表現やハードウェアによる割り算アルゴリズムまで踏み込んでいる。自分でプロセッサを設計し性能評価したいといった、より専門的な知識を求めるエンジニアや研究者にとって、その深い洞察は設計思想の根拠を強化し、実践的な開発への応用を可能にする。"
Q

名刺がわりの愛読技術書16冊

by Dr. Kiyoshi Ogawa on Qiita 2022年9月21日
"C言語の移植性を理解するためにコンピュータアーキテクチャを学ぶ者にとって、必読の書。特に、インテルの成功要因を3つに分析する章は、PCマイクロプロセッサ市場のダイナミズムを理解する上で重要。「コンピュータの設計と構成」と併読することで、より深い理解が得られる。アーキテクチャの知識を深め、ソフトウェア開発の質を高めたいプログラマにおすすめ。"