コンパイラ: 原理と構造の表紙

コンパイラ: 原理と構造

大堀 淳

出版日: 2021/9/14

出版社: 共立出版

ページ数: 185ページ

最終更新: 2022年10月14日

人気スコア: 72

どんな本?

本書は、プログラミングやコンピュータに興味を持つ学部学生、およびコンパイラや言語処理系を学び直したいエンジニアを対象に、その原理と構造、開発方法を基礎から体系的に学べる一冊です。チューリングが確立した計算可能性の理論と万能計算機の構築方法を基盤とし、プログラミング言語処理系の構築原理を深く解説。LR構文解析や多相型の型推論といった複雑な技術も、その背後にある考え方から見通し良く習得できる点が大きな強みです。コンパイラ実現のための主要な基盤技術の原理と応用を習得し、最終的には高階関数や多相型を含むML言語のサブセット「CoreML」を対象に、SML#を用いた実行可能なインタープリタと抽象機械へのコンパイラを実際に開発します。これにより、コンピュータの原理やプログラムの実行メカニズムを深く理解し、実践的な言語処理系開発能力を身につけることが可能です。理論と実践を融合させたアプローチで、複雑なコンパイラの全体像とその開発ノウハウを一貫して習得できます。

この本に言及している記事

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HottyDB(次世代型RDBMS)を開発するために読んだ本

by HottyDB on Zenn 2022年10月14日
"SQL文を解釈する言語処理系を実装するために読んだ一冊。字句解析や構文解析の方法がサンプルコードと共に分かりやすく解説されており、HottyDBでのSQLパーサー開発の大きな手助けとなりました。コンパイラに関する知識が全くない状態からでも、実践的な処理系の基礎を効率的に学ぶことができ、プログラミングスキルの幅が広がりました。"