IT業界の病理学の表紙

IT業界の病理学

司馬 紅太郎, 秋山 浩一, 森 龍二, 鈴木 昭吾, 都築 将夫, 堀 明広, 佐々木 誠, 鈴木 準一

出版日: 2019/11/9

出版社: 技術評論社

ページ数: 176ページ

最終更新: 2024年3月21日

人気スコア: 101

どんな本?

本書は、IT業界で頻発する「なんちゃってアジャイル症候群」「運用でカバー」依存症、永遠の進捗90%といった「病」の原因と背景、そしてそれらに対処・予防するための具体的な方法を体系的に解説します。現場の一線で活躍するエンジニアたちが、流行に飛びつくもののうまくいかなければすぐに捨てる、リスクを無視してプロジェクトを破綻させる、トラブルの原因分析が不十分で問題が再発するといった、多くの開発現場が抱える「あるある」な問題を掘り下げ、単なる共感で終わらせない、一歩先の解決策を提示します。開発、品質管理、保守・運用、マネジメント、さらには業界全体に至るまで、幅広いテーマを網羅。本書を読むことで、現場の課題を構造的に理解し、具体的な改善策を実行するための知識と視点が身につきます。実務における問題発生時の原因分析能力を高め、より健全で効率的なプロジェクト推進に貢献できるスキルが習得できるでしょう。ITエンジニア、プロジェクトマネージャー、品質保証担当者など、ソフトウェア開発の現場に携わるすべての人にとって、必読の一冊です。

この本に言及している記事

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IT 読書記録「IT業界の病理学」

by daidai-orange on Zenn 2024年3月21日
"「なんちゃってアジャイル」「リリース判定後のバグ報告」など、IT業界でよくある問題事例とその原因・解決策を簡潔に学べる一冊。薄いながらも豊富な事例と、問題提起に対する「異説」としての逆意見が提示されており、多角的な視点を得られるのが強み。特に「勉強会は業務ですか?」の章では、個人の学習と企業文化の関係について深く考察されており、自身の学習モチベーションを見つめ直すきっかけとなった。問題解決のヒントだけでなく、物事を捉える視座を広げたいエンジニアにおすすめ。"
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読んだ技術書を記録していくだけの記事

by 福島 隆宏 on Zenn 2023年4月10日
"IT業界でよくある「あるある」事象とその予防法、治療法について解説。筆者は、ついつい常態化しがちな問題点について客観的に認識する良い機会になり、自身の働き方を見直すきっかけになったと評価。業界特有の問題に意識を向け、健全な働き方やプロジェクト運営を目指すエンジニアにとって、自己省察やチーム改善のヒントを提供する。問題の兆候を早期に察知し、対策を講じるための意識改革を促す。"