みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」の表紙

みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」

日経コンピュータ, 山端 宏実, 岡部 一詩, 中田 敦, 大和田 尚孝, 谷島 宣之

出版日: 2020/2/14

出版社: 日経BP

ページ数: 256ページ

最終更新: 2025年4月15日

人気スコア: 86

どんな本?

みずほ銀行が8年、4000億円以上を投じて成し遂げた史上最大級のITプロジェクト「勘定系システム刷新・統合」の全貌を解き明かす一冊。第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行統合以来の悲願であった本プロジェクトは、「IT業界のサグラダファミリア」とまで呼ばれるほど難航し、2度の延期と大規模障害を経験しました。本書では、なぜプロジェクトが長期化したのか、そしてどのように「MINORI」という新システムを完成に導いたのか、その苦闘の19年間を詳細に追跡します。メガバンク初のSOA全面導入、AS IS禁止の要件定義、1000社ものSIerを巻き込んだプロジェクト管理、そして1年がかりのシステム移行といった、プロジェクト遂行の鍵となった具体的な手法と課題を解説。情報システムの老朽化問題に直面する多くの日本企業が「2025年の崖」を乗り越えるための貴重なヒントと、金融デジタル化戦略の未来像を提供します。みずほFGの坂井社長へのインタビューも収録し、プロジェクトの重圧と決意を伝えます。

この本に言及している記事

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[2024年] スペースマーケットエンジニアに聞いた、おすすめ本(10+7冊)を紹介するよ!後編

by 8zca on Zenn 2025年4月15日
"「IT業界のサグラダファミリア」とまで呼ばれた、みずほ銀行のシステム統合の19年史を追ったドキュメンタリー。経営陣のIT軽視、ブラックボックス化したシステム、大規模システム障害、各社の思惑など、巨額ITプロジェクトの全容を描きます。IT業界の現実と、私たちが直面する可能性のある課題が描かれており、小さいながらも抱えている問題が対岸の火事ではないことを痛感させられます。"