白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険の表紙

白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険

川添 愛

出版日: 2013/4/18

出版社: 東京大学出版会

ページ数: 324ページ

最終更新: 2021年3月1日

人気スコア: 105

どんな本?

"白と黒のとびら"は、情報科学の根幹であるオートマトンと形式言語を、魔法使いの弟子ガレットの冒険物語を通して学べる画期的な入門書です。難解な理論を「遺跡」や「言語」をめぐるパズルとして体験することで、読者は楽しみながら深く理解できます。物語というフィクションの中で、情報科学・数学・認知科学における重要な理論の基本的な概念が自然と身につく構成が最大の特長。抽象的な学術内容への抵抗感をなくし、直感的な理解を促します。読者は物語の謎解きに参加しながら、形式言語の構造やオートマトンの動作原理といった情報処理の根幹をなす考え方を無理なく習得。プログラミングやAIの基盤となる理論的思考力を養いたい方、知的好奇心を満たしたい方に最適です。コンパイラの設計や自然言語処理など、実務応用への足がかりとなる基礎知識を、遊びながら習得できるユニークな一冊。

この本に言及している記事

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社内でビブリオバトルを開催してみた ! (みんなでワイワイ本紹介をやるなら必見 !)

by yoshii0110 on Zenn 2021年3月1日
"計算機科学の根幹をなすオートマトンと形式言語の理論を、物語仕立てで楽しく学べる稀有な一冊です。正規表現やコンパイラの仕組みなど、普段何気なく使っている技術の奥深さが理解でき、プログラミングへの視点が大きく変わります。抽象的な概念を直感的に捉え、より本質的な問題解決能力を養いたいエンジニアにとって、知的好奇心を刺激する決定版となるでしょう。"
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「白と黒のとびら」書評

by もちゃ on Zenn 2021年1月16日
"本書は、魔法使いの物語を読み進める中でオートマトンと形式言語という専門的なテーマに触れられる、ユニークな入門書です。専門用語を極力排したファンタジー形式で、小学生でも読めるほど分かりやすいのが特徴。難解なテーマを物語を通じて楽しく学べるため、堅苦しい技術書が苦手な方にも最適です。「チューリングマシンで解けない問題」、つまりコンピューターの限界を定義する核心を理解でき、特に12章と13章は読者の現在の学習テーマとも合致し、深く印象に残ったと評価されています。"