もっと言ってはいけない (新潮新書)の表紙

もっと言ってはいけない (新潮新書)

橘 玲

出版日: 2019/1/17

出版社: 新潮社

最終更新: 2025年9月6日

人気スコア: 67

どんな本?

本書『もっと言ってはいけない』は、分子遺伝学、脳科学、統計解析、人類学など最新の科学的知見に基づき、現代社会に潜む言語化されがたいタブーに切り込む一冊です。遺伝子が人間の知能、性格、行動、さらには社会構造にまで及ぼす影響を、日本人特有の特性や人種間の知能指数、社会のあり方といった刺激的なテーマを通して解き明かします。例えば、日本人の識字率、自己家畜化の度合い、縄文人・弥生人の遺伝的違い、そして「ひ弱なラン」と評される日本人像の根拠に迫ります。さらに、知能指数と国家の繁栄・混乱の関係、科挙制度が東アジア系知能に与えた影響、先進国における知能格差や搾取の構造、男女の脳の違い、遺伝が恋愛・結婚・老後に与える影響など、踏み込んだ議論が展開されます。現代社会における知識社会のハードル上昇、リベラル思想と遺伝率の関係、努力と遺伝の優劣など、多岐にわたる「残酷すぎる社会の黙示」を提示し、私たちが生きる世界の真実を突きつけます。現代社会の構造や人間の本質を科学的根拠に基づいて深く理解したい読者にとって、必読の内容です。

この本に言及している記事

Z

私の考え方・仕事の仕方に影響を与えた書籍たち

by pdfractal on Zenn 2025年9月6日
"行動遺伝学や進化心理学の最新研究に基づき、「不都合な事実」をエビデンスと共に提示する挑発的な一冊。人種や文化差、自己家畜化といった集団レベルの問題に踏み込み、事実を価値判断と切り離して考える重要性を説きます。仕事柄、海外とのやり取りで感じていた違和感に学術的な背景を与えられ、思考を深めるきっかけとなりました。事実を直視し、社会制度や倫理をどう設計すべきかを考えるための、刺激的で示唆に富む内容です。"