SE 2年目で読んだ技術書45冊+α
by BinomialSheep on Qiita 2023年4月11日
"量子コンピュータ研究の第一人者が、分野の歴史や展望を一般向けに解説した読み物。事前知識は不要で、量子ゲート方式などの万能型量子コンピュータに焦点を当てている。アカデミアでの研究動向や、将来的な可能性について知見を深められる。量子アニーリングについては触れられていないが、量子コンピュータ分野全体の動向を把握したい読者にとって、興味深い一冊となるだろう。"
藤井 啓祐
出版日: 2019/11/20
出版社: 岩波書店
ページ数: 174ページ
最終更新: 2023年4月11日
人気スコア: 218
本書は、従来のコンピュータの限界を超える可能性を秘めた量子コンピュータの不思議な仕組み、その歴史的経緯、そして未来展望を、気鋭の若手研究者の視点から科学的な正確さを保ちつつ、わかりやすく解説しています。量子コンピュータの核心となる「重ね合わせ」や「量子もつれ」といった原理を、具体的な例を交えながら紐解き、なぜそれが従来のコンピュータでは不可能だった計算を可能にするのかを明らかにします。さらに、量子コンピュータがどのように発展してきたのか、その技術的ブレークスルーの歴史をたどり、現代における研究開発の最前線を紹介します。将来的には、創薬、新素材開発、金融モデリング、暗号解読など、様々な分野で革新をもたらす可能性を秘めており、その未来像を垣間見ることができます。最先端の科学技術に触れたい読者、将来の技術動向に関心のある学生や研究者、あるいは単に「宇宙最強マシン」の謎に惹かれる一般読者にとって、量子コンピュータの世界への扉を開く最適な一冊となるでしょう。
"量子コンピュータ研究の第一人者が、分野の歴史や展望を一般向けに解説した読み物。事前知識は不要で、量子ゲート方式などの万能型量子コンピュータに焦点を当てている。アカデミアでの研究動向や、将来的な可能性について知見を深められる。量子アニーリングについては触れられていないが、量子コンピュータ分野全体の動向を把握したい読者にとって、興味深い一冊となるだろう。"